街の短歌詠み

日々の生活や気づきを歌に詠んでいきたいです。

いちごパフェの記憶

お題「いちご」

f:id:misashioi33:20180318163816j:image

いちごパフェ 底に残った 淡ピンク
たぶん初恋の色している      みさ潮依

 

新宿高野の期間限定いちごパフェ。

ひのしずくという名前のいちごが半分。

(もう半分も確か熊本産のもので、名前は忘れてしまった)

でも、どちらも酸っぱくて甘くて、露地もの?の果物らしい味がした。

 

このパフェの素晴らしいところは、あくまでいちごを味わうために出来上がっているところである。

ソフトクリームは薄っすら甘いミルクを凍らせたよう。

中のクラムも甘すぎず、シャーベットは冷たいいちごピューレ。

全てがいちご達を味わうために、控え目に作りあげられている。

 

ガラス器に残ったクリームは、淡い桃色。

小さい頃、お砂糖とミルクをかけてスプーンで潰してたべたあの色だった。

自分が宝物のように大事にされていた、初恋なんかより、もっともっと甘く儚い記憶が呼び起こされた。